カントリーグレイン HISTORY

よい水を求め、今から20年以上前、広島市内から広島県中央部に位置する山間の町、
福富町に移転することを決めました。

当時の国内産小麦は、パンを膨らませるのに必要なタンパク質が少なく、
焼き上がりもぱさぱさとした口当たりとなっていましたが、
美しい自然が生み出す福富町の水はすっきりとしてまろやかで、パンもしっとりと焼き上がり、
周囲の多くからの反対を受けても移転する価値のある場所でした。

工房を作る場所は、地元の方から農家を買い受けました。

移転を決めた時の状態。
すでに築「うん十年」以上の古民家でした。
工事中は毎日、力仕事の連続でしたが、
辛いと思うことはありませんでした。
厳しい寒い冬の間も
大工さんたちにお世話になり、
工事は続きました。
二度の改装を経て、現在のたたずまいとなっています。
隣にはパン工房も増築。

長年、燻された味わい深い色の太い梁や建具はそのままに、
時間だけが生み出せる趣のある雰囲気を大切に、
老若男女を問わず皆様に安らぎと癒しを感じていただける空間を目指しました。
床下には吸湿作用、空間の浄化作用など、様々な効果があるといわれる炭を8トンも埋めています。
おいしいパン、料理作り、心地よい空間作りのために大きな役割を果たしています。

店内では床材の心地よさもあってか、小さなお子様が喜んで寝転んだり、裸足になる姿がよく見られます。
これからも多くの方の安ぎの場となるよう願っています。